田中 大輔(TANAKA Daisuke)
- 職位:准教授
- 校務分掌:5E担任
- 担当科目:電子工学,電磁気学Ⅱ,工学実験Ⅱ,電子物性,卒業研究,特別研究
- 現在の専門分野:プラズモニクス,光ナノ物性,ベクトルビーム,蛋白質結晶,光学シミュレーション
- 現在の研究テーマ:
- ベクトルビーム励起疑似プラズモン共鳴を応用したナノレーザの開発
- 液中で3D軸の自由度で回転する光ナノモータの原理構築
- 金属ナノディスクを用いた高集積多重化光メモリに関する研究 (九大連携)
- 外部電場印加法によるタンパク質結晶化促進効果の解明
- 近接場散乱によるタンパク質結晶化過程の調査(茨城高専 若松孝 教授との共同研究)
- 所属学会:
応用物理学会,MRS-J - 学生や入学希望者に向けて一言:
- 私は現在、ナノ粒子の光学特性に関する研究やタンパク質の結晶化に関する研究に従事しています。座学ではそれらに関連する電磁気学や電子物性を教えています。ナノの世界では、私たちが生活している世界よりも大きな不思議であふれています。そういったナノの世界に興味のある学生は私の研究室に来てください。ともによく学び、よく話し、頭を使って研究しましょう。
- 発表論文等業績:研究業績 (researchmap)
研究紹介
1. 外部電場印加法によるタンパク質結晶化促進効果に関する研究
人間の体内に存在する蛋白質の種類は約10万種類にもおよびます。我々の体を構成する細胞の中のさまざまな蛋白質には独自の機能が備わっており、その機能によって我々は味や嗅いなどを感知することができます。
細胞に対して外からウィルスや菌や侵入すると我々は体調をくずしますが、この時、細胞内では蛋白質が変性していることがわかっており、細胞がウィルスに感染するメカニズムにも蛋白質は大きく関わっています。そのため、蛋白質の構造や機能を明らかにすることは新薬開発や新規治療法の探査において重要です。我々は蛋白質のX線構造解析に必要なサイズが「大きい」「高品質」な結晶を作るために、そとから電圧をかける方法に注目し、研究を行っています。以下にこれまでに発表した学術論文を示します。
2. 液中で動作する光ナノモータに関する研究
金属をナノサイズまで小さくすると、光と金属ナノ粒子(中の電子)は共鳴します。この現象はプラズモン共鳴と呼ばれています。プラズモン共鳴は光をとても狭いナノの空間 (回折限界以下の)で使うために有効な手段です。我々の研究室では、このプラズモン共鳴を特殊は光であるベクトルビームにより発現させ、その面白い特性を駆動原理とした光ナノモータの研究を行っています。下記外部ページでも研究について紹介しています。