賑わう「電磁波,光」会場
驚きのものがたくさん.ひゃー!へー!うひゃー!
暗いはずなのにペットボトルが光る!
液体の入ったペットボトルが,ある場所にもってくると明るい黄色や桃色に光る.
そこには蛍光灯らしきものがあるのですが,通常の蛍光灯と違って薄暗い.
ペットボトルをその場所から遠ざけるとまた光らなくなる.
実は薄暗い蛍光灯らしきものは管内に紫外線を発光しやすい蛍光塗料が塗ってあって,人目には見え難いのでした.
その紫外線がペットボトルの中の黄色や桃色の蛍光物質の液体に照射されて今度は明るい黄色や桃色に光るのでした.
子豚ちゃんがいない!
何の変哲もない子豚ちゃん.な~んだとおもって手に取ろうとしたら,何と「ない」!?
そばには100円玉が立っている.立っているだけでも変だけどこれを掴もうにも,やはり「ない」!?
元気のよい中学生たちが驚きの声を上げる.こう素直に驚きの声を上げてくれると
説明する在校生も説明に力が入るというもの.興味のある人はまた来年来て~!
銅線束ねただけで音楽が聴ける!
なにやらごっついぐるぐるまいた電線が机の上に這っている.これだけの銅線はただごとではなさそう.
そこへ在校生の朝來君が「これつけてみて」とこんどはちっこくぐるぐる巻いた銅線にイヤホーンだけがついたものを差し出される.
イヤホーンを耳に差し込んでみるとおー聞こえる???.
「うっ!何で,なんで聞こえるの?」
これは電気を学ぶものが避けては通れない「ファラディの電磁誘導の法則」.
携帯やコンピュータの中にあるIC-その技術を支えるのは石!
ICって知ってる?Integrated Circuit の略.
複雑な機能を果たすためにたくさんの電子素子が小型のパッケージに納められた電子部品です.
このICは携帯電話やコンピュータの中で中心的な働きをしています.
さてこのICは何で作られているのでしょうか.もちろんいろいろな物質でできているのですが,
その中でもめちゃくちゃ重要な物質があります.それがシリコン!
このシリコン,そのあたりの石にもたくさん含まれています.大事なことはこの純度を上げること.
この展示ではシリコンが多量に含まれる石英から携帯に組み込まれるまでの過程をわかりやすく説明.
ロボットを操縦してみよう!
ここでは1年生がブロックでつくったライントレーサと4年生が全て手作りで作ったマイコン搭載ロボットがありました.
見学に来た中学生たちはロボットを操縦して歓声をあげていました.
電気電子工学科では1年生から5年生まで一貫して実験や情報の実習があり,その中に1年生で取組むマインドストームを使った情報処理の学習と4年生で製作するマイコン搭載ロボットがあります.
マインドストームとはブロックとコンピュータを使ってロボット工作をプログラミングとメカニズムを同時に学べるアメリカのポパートという科学者が開発した優れた学習教材です.
プログラムはCというプログラミング言語を用いて作りますが,ロボットを操れるようCの学習も進みます.
1年生になるとはじめは基本的なコンピュータの使い方を学びますが,6月からはCのプログラミングを学び,10月からはいよいよマインドストームを使った情報処理学習が始まります.
ライントレーサ(床に描かれた線に沿って進む車)を作ったり,二つのロボット間で通信したり,サッカーロボットを作ったりします.
4年生になって一人1台作るマイコンカー「PICBO」にはホイール,キャスタ,ギヤボックス,モータ,スピーカ,リミットスイッチ,電池ボックスが取付けられた台車と,その上に4本のネジで取付けられた回路基板とからなっています.この基板にはCPU,メモリ,入出力回路がワンチップとなったマイクロプロセッサPICとLED,スピーカ,モータを動作させるドライバ回路,プログラム切換を可能にするDIPスイッチ,電源スイッチが
組込まれています.
「PICBO」にできることを並べてみましょう.「まばたきする」,「前後に動く」,「左右に向きを変える」,「回転する」,「前につけられた髭で障害物を感知する」,「音を出す」,「歌う」,プログラムによっては「PICBO」の動きがダンスに見えるかもしれません.
「PICBO」の名称は頭脳となるワンチップマイクロプロセッサ「PIC」と「ロボット」を,つないでちぢめてつけられました.
ロボットというにはまだおこがましいかもしれませんが,私たちと共存してくれるロボットという夢がこめられています.
電球をつけるのにどれくらいの力が必要?
手回し発電機を使って電球をつけます.
電球は3種類.フィラメント式電球,はやりの蛍光灯電球,それにこれからのLED電球.
フィラメント電球のフィラメントを赤くともすには結構力がこもりますが,蛍光灯電球だとそれほどでもありません.さらにLED電球だと軽い軽い!
エアロバイクで電気を起こせ!
「100W」.すいすいとこいだエアロバイク.
ディスプレイに表示された電力.説明してくれたお兄さんの
頑張れの声にのって,ペダルを踏む力をこめる.
「300W!」すごい!
降りて汗たらたら.馬一頭分の力だとする1馬力は 746Wだって.
馬はもっとすごい!
あのグーグルアースが3次元で見える!
あのグーグルアースには建物の3D表示というのがあって,ピサの斜塔や東京タワーを回転して見ると3Dに見え,これだけでもすごいと思うのですが,この展示会場で見る3Dは本物!
専用のメガネをかけるとピサの斜塔や東京タワーなどがまさに宙に立って立体的に見えるのです.会場の操作員が世界のいろいろな建物を案内してくれました.
宇宙からの電波を受信!人工衛星からの電波を受信してみよう.
地球上空約850kmを周回する気象衛星NOAAからの電波を受信して映像にしているところを実演しています.
屋上にたてたアンテナから,アマチュア無線の受信機で受信しています.
衛星が日本上空を通過する時のみの映像ですが,いま,宇宙から見た日本周辺の状況が刻々と見えてきます.
電気の力で空を飛ぶ? イオンクラフトとプラズマボール
アルミホイルでできた三角形の物体に電車を動かせるような大きな電気を加えると・・・・
シューッ!フワッ!
三角形の物体が宙に浮くんです.飛んでいる様子は,まさしくUFO!
また,電気の力でプラズマを作ることもできるんです.丸いガラス球の中に作られたプラズマが
美しい色を発する,プラズマボールの展示も行っていました.ガラス急に触れるとプラズマが
指に集まって来るんです!
最後に,テレビであるようなみんなで手を繋いで,感電実験も行っていました.